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■謙遜はしても、大物は大物らしく振る舞え!
大物は、適度にナルシストであるべきです。
どんなことがあっても、心の中では「でもオレが一番だ」と思うべきです。
というのも、神経質な人は自己嫌悪感が強い、という傾向があります。神経質な人ほど自分を卑下して、なかなか前に進めません。だからこそ細かいことに神経質になり、他人から小物に見られてしまうのです。
ロンドン大学で行われたある心理学の実験では、神経質な人ほど、自分の知能を低く見積もるという傾向が出たそうです。
もちろん、自分の能力を低く見積もるということは、それだけ自己嫌悪感や自己ヒゲの傾向が強い、ということです。そして自分の能力を低く見積もっていたのでは、いつまでも小物です。失敗やリスクを極度におそれ、何ごとにおいても保守的になります。
適度なナルシストになって、ほんのちょっと自信過剰であるくらいでないと、大きな成果を挙げることなどできないのです。
もっとも、あからさまなナルシストは見ていて気持ちいいものではないし、それはそれで「井の中の蛙」に思われてしまいます。めざすべきは、あくまでも「適度なナルシスト」です。
そこで参考にしたいのが、ハリウッドの授賞式です。
アカデミー賞などの授賞式を見ていると、賞を獲った俳優たちは必ず最初に長々と謝辞を述べます。
「まずは監督の○○と、プロデューサーの△△、そして素晴らしいスタッフと共演者たちに感謝を述べたい。あなたたちの支えがなければ、この賞はもらえなかった。そしていつも僕を支えてくれる最愛の妻と息子、また深い愛情を授けてくれね両親に最高の感謝を。ありがとう、愛してる。」
といった具合です。しかし、その顔を見ると腹の底では「オレ様の実力でこの賞を獲ったんだ!」と思っていることがありありと伝わってきます。自信に満ちた笑顔を浮かべています。
つまり、口では謙遜しながらも、心の中には絶対的な「オレ様」が君臨しているのが、適度なナルシストです。
はっきり言って、心のどこかに「自分が一番だ」という思いがなければ、いい仕事なんてできません。
大きな仕事を受けるときも「自分が一番だ」と思っているからこそ、自信を持って「任せてください!」と答えることができます。
そして上司に褒められても、口では「いやいや僕なんかまだまだですよ」と謙遜しつつ、心の中で「でもオレ様が一番だけどね」と思うのです。
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