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相手に好意を抱かせる心理法則・テクニック(7記事)





相手に好意を抱かせるには、まず話を聞くこと


自分の話を聞いてもらった人には自尊心が満たされるため、話をよく聞いてくれる人には、必ず好意を抱くようになります。

★ 人は自分の自尊心を満たしてくれる相手を好きになる


古代ギリシャの哲学者・アリストテレスはこう言っています。「人間は、愛しているときと憎んでいるときでは、同じひとつのものが同じには見えず、まったく違うものに見える」と。つまり、まったく同じことを言われたとしても、好意を抱いている人から言われるのと、敵意を持っている人から言われるのでは、まったく印象が異なるということです。

ですから、人を操るための第一歩は、「相手に好意を抱かせる」ことだと言っても過言ではないでしょう。「そんなこと簡単じゃないだろう。もし、それができるなら、オレはモテモテだよ」と思うかもしれません。

でも、心理学をベースにした、人に好意を抱かせる技術は確かにあるのです。原則として、「人は自分の自尊心を満たしてくれる人に好意を抱く」のです。だから、相手の自尊心を満たす行為をすることで、自分のことを好きになってもらうことは可能です。そのためのテクニックを紹介しましょう。

★ 話の腰を折られると、相手に不快な印象を抱く

まずは、「相手の話をよく聞く」ことです。人は自分の話をしっかり聞いてくれる人には必ず好意を持ちます。有能なセールスマンが、必ずしも雄弁とはかぎりません。むしろ、「お客様の言うことをよく聞くことがセールスマンの極意」と語るセールスマンが多いのです。

逆に、自分が話している最中に話の腰を折られると、誰でも不快に感じるものです。あるいは、「息子が野球部で、ついにレギュラーになりましたね」と話しているのに、「そうですか。私の息子はサッカー部でしてね。先日の試合ではゴールを決めて・・・」などと、他人の話をそっちのけで自分の話を始めてしまうような人は、あまり他人には好かれないでしょう。

★ たとえ興味がない話題であっても、質問をして話を促すのがベター

こんなケースでは、相手は明らかに自分の息子の自慢話を聞いてもらいたいのだから、「へえ、レギュラーとは、すごいですね。それでポジションは?」などと促してあげるのがいいでしょう。

たとえ相手の話が自分に興味がない話題であっても、「すみません。私は野球のことはあまりわからないので・・」と聞き流すのはよくありません。「野球は詳しくないのですが、レギュラーになるのは大変なのですか?」などと質問してあげればいいのです。むしろ、相手は質問されたことで、興味を持ってもらおうと張り切って話してくれるはずです。自慢話を聞いてもらって「この人は、私の話を聞いてくれる」と自尊心を満たされた相手は、あなたに好意を抱くようになるのです。


好感を持たすには相手に興味を示すことが基本


相手に興味を持っていることを態度で示し、自分の情報を小出しにしながら、相手の話を引き出します。

★ 人は自分に興味を持ってくれる人を好きになる


人は「自分に興味を抱いてくれる人」には基本的に好感をもつのです。『愛』の反対語は『無関心』である」というマザー・テレサの名言がありますが、人は自分が誰かに関心をもってもらうことで、その人に何らかの「影響を与えている」と自覚できるからです。自分が影響力のある人間と感じられれば、自尊心が満たされるのです。

つまり、相手に対して「興味を抱いている」という態度を示すことにより、相手に好感を持たせることが可能だということです。初対面の相手であれば、相手のことを知らないのが当然なので、いろいろと質問することで相手への興味を示しましょう。

ただし、相手のプライバシーに土足で踏み込むような質問はタブーです。コツは、「自分の情報を先に開示することで、相手の口を開かせる」ことです。「返報性の法則」の鷹揚だと考えるといいでしょう。

「私は大分県出身なのですが、○○さんはどちらですか?」とか「私はお酒が飲めないのですが、××さんはどうですか?」などと聞けば、相手も滑らかに会話できるはずです。

口調だけでなく、相手が話し始めたら身を乗り出すように真剣に聞き、相手のコメントに対しても、「へえ、ワインがお好きですか? オシャレですね。そういう人に憧れちゃいますよ」などと、なるべく同調しつつ感想を述べるとより効果的です。


相手が話したい内容を察知して話させる


「××が好き」と言われたら、××について語らせることが大切で、そのコツは、相手が話したい内容を示すサインを逃がさないことです。

★ 「今、語りたいこと」を聞いてくれる人には好意を持つ


誰かと話をするとき、どんな時に気分よく会話できるかと想像すれば、やはり「自分が話したいことを話している時」だといえるでしょう。誰でも、自分の得意な話題や興味をもっていることなど、何かしら「今、語りたいこと」があるものです。だから、「自分が話したいことを聞いてくれる人」には好意を持つのです。

ところが、人というのは奥ゆかしいもので、「本当に話したいこと」を自分から一方的に話し始めるにはやや抵抗があるものです。そこで会話中にある、相手の「話したいこと」の「サイン」を察知して聞き出してあげましょう。

「私は××が好きなんです」というフレーズは、完全に「話したい内容」のサインです。××が映画であれば、相手は映画の話をしたがっていると考えていいでしょう。「最近、どんな映画をごらんになりましたか?」などと質問して、話を広げさせてあげるべきです。

また、こちらへの質問という形でサインを出してくる人もいます。たとえば、「あなたは、学生時代に部活動をやっていましたか?」と聞かれたとします。「ええ、私は卓球部でした」とだけ答えても、相手もたまたま卓球部員であった場合を除き、あまり反応がないはずです。実はこの質問は、本当は「部活動経験を聞いて欲しい」というサインです。こう聞かれたら、必ず質問を相手に効き返すことが基本と覚えておきましょう。


「バックトラッキング」と「ミラーリング」で親密度アップ


@ 相手の言葉を繰り返す「バックトラッキング」

相手の言葉を繰り返すことで、親密性を抱かせることができ、特に相手の話からキーワードを抽出して言い返すと、抜群効果を発揮する。

★ 心理カウンセラーも使っている基本的な技術

相手に好意を抱かせるためには、いかに「聞くこと」が大切であり、「バックトラッキング」もそのテクニックの一つです。

心理カウンセリングの基本的なテクニックとしても知られ、営業マンの間でも効果的だとされている初歩的な技術です。これは相手が放った言葉をそのまま繰り返すことにより、熱心に聞いていることを印象づけるものです。それだけでなく、相手の潜在意識に訴える形で親密感を抱かせることができ、会話している相手を安心させ、なおかつ自尊心を満足させることができます。

バックトラッキングの基本は、
@ オウム返しのように相手の言葉をそのまま言い返すというものですが、
A 相手の話をひと通り聞いたところで、ポイントを要約して言い返す
B 相手の話の中のキーワードを見出して言い返す
という方法もあります。

@は簡単ですが、多用し過ぎると相手をバカにしているような印象を与えてしまうため、@を基本にしながら、AとBを交ぜて会話を進めていくのがコツ。Bは、相手が使った言葉の中からキーワードを抜き出すのが難しいのですが、これがハマると「この人は私のことをわかってくれている!」と一気にポイントアップすることでしょう。

A 相手のしぐさを真似る「ミラーリング」

相手のしぐさを真似ることで、親密度を高めることができるため、茶や食事をしたときは、ミラーリングがしやすい。

★ 真似をされると自尊心をくすぐられて好感をもつ

バックトラッキングに似ていますが、言葉ではなく、動作によって相手との親密度を増して好意を抱かせる技術が、「ミラーリング」です。相手の身体的な行動を同化させることで親密度をアップさせるというものですが、簡単にいえば「相手のしぐさを真似る」と言い換えてもいいでしょう。

人の行動を真似るという行為は、「その人にある種の敬意を示している」ことを意味するので、真似されたほうは自尊心をくすぐられ、自分の真似をした相手に好感を持つというわけです。

ミラーリングはなかなか奥が深く、本来は高度なテクニックを必要とするものですが、単純に相手の姿勢や動作を真似るだけでも効果があります。たとえば、相手が足を組んだら自分も組み、相手がアゴに触れたらこちらも触れるという具合に、ただ、相手のしぐさをすべて真似すると不信感を抱かせてしまい逆効果ですので、真似しやすい動きをミラーリングするだけでもいいでしょう。

ミラーリングの上級者ともなると、相手と呼吸を合わせることも可能だそうですが、最初はそのレベルまでは難しいでしょう。ただし、相手とお茶を飲んだり、会食したりする場合は、お茶を飲むタイミングや料理を口に運ぶタイミングを合わせると効果ありです。喫煙者同士であれば、タバコを吸うタイミングも合わせやすいでしょう。



自分の不利な情報をあえて開示する


自分が不利になる事実をあえて話し、好感を抱かせます。さも自分に不利な事実を伝えているかのような言い方を意識することがコツ。

★ デメリットをあえて話して「誠実さ」をアピール


普通であれば、人は自分に不利なことは相手にはなるべく言わないものです。誰でも、わざわざ自分の弱点を相手に暴露したくはないからです。ところが、これを逆手に取り、あえて自分にとって「不利な情報を開示する」ことで、相手に好感を抱かせるという高度なテクニックもあるのです。

たとえば、セールスマンが自社製品のメリットや優位性を盛んに訴えた後で、こう漏らしたとします。「この製品の機能は業界トップです。他社製品には絶対に真似ができないでしょう。ただし、これには大きな欠点があります。実は、高機能なあまり、他社よりも価格が少々高いのです・・・」

彼の話を聞いた客は、「わざわざ自社製品の欠点を私に話すとは、誠実な人だなあ」という印象を受けます。何となく彼に交換を持ち、「買ってもいいかな」と思えるようになるのです。

よくよく考えれば、機能が優れていれば値段が高いのは当たり前なのです。しかし、彼があえて「大きな欠点」という表現を使ったところがポイントです。いかにも自分にとって不利な情報を与えていると印象づけられる、うまい言い方です。

必ずしも「本当に不利な情報」を与える必要はありません。会話の中に、自分のデメリットになる事実などをさり気なく交ぜることで、誠実さをアピールし、好意を抱かせるように仕向ければいいのです。


共通点がある人を好きになる「類似性の原理」


同好の士であることを利用して、好意を抱かせるには、相手の好きなもの・ことの「にわかファン」になることです。

★ 同好の士になると、一気に仲良くなれる


人は、相手が「自分と同じカテゴリーに分類されている」とわかると、途端に親しみを感じるものです。簡単にいえば、「仲間意識」のような感覚で、自分と共通点のある人には自然と好意を持つのです。

同郷の人同士だったり、好きなアーティストや趣味が同じだったりすると、それだけで一気に距離が縮まって好感を抱きやすいのです。これを心理学では「類似性の原理」と呼んでいます。相手に好かれたいと思ったら、何でもいいので自分との共通点を探すのが近道だといえます。

好きなスポーツでも作家でも、映画でもドラマでもいいのですが、類似性の原理は同好の士が少ないほどより効果的です。プロ野球なら、巨人ファンや阪神ファンは全国的に数が多いのですが、東京ヤクルトの場合だと、それぞれ地元の人気球団にファンを持っていかれてしまって少数派なので、「○○さんて、ヤクルトのファンだったの?」などとわかると、それだけで仲良くなれてしまうのです。

★ 世間でマイナーとされているファン同士結束が強まる

スポーツであれば、プロ野球やサッカー、テニスなどよりも、バスケットボールやアメフト、アイスホッケーなどのほうが同好の士が少ないので、ファン同士の類似性の原理が強まり、お互いに好感をもてるでしょう。また、タレントや俳優、作家や漫画家などの場合でも、どちらかといえば世間でマイナーとされているファン同士であればあるほど、結束がかなり強まるはずです。

ただ、特定の人と共通の趣味を探すのはなかなか難しいことも多く、また、音楽や映画などの好みが異なっていれば、どうしようもありません。それでも、方法はあります。

★ 相手の好きなブランドのものを自分も身につけるといい

相手の服装や持ち物などと同じブランドのものを自分も真似て使ったり、身につけたりするのです。こういったものは目に見えるので、相手を観察していれば好きなブランドなどは比較的簡単に把握できます。「あ、その靴、私も同じものを持っているよ。あなたもこのブランドが好きだったの?」となり、親近感をもたれるかもしれません。

相手の真似をしているので本当はミラーリングなのですが、もともと好きだったフリをして「同じブランドのファン同士」というスタンスで攻めたほうがより効果的でしょう。

ブラック心理術の優秀な使い手たちは、相手が観た映画や読んだ本を聞くと、すかさず自分もチェックして話の糸口にしているようです。「私もあの映画観ました。いやあ、感動的でしたねえ」などと、うまく類似性の原理に乗っかっているのです。別に「にわかファン」であってもかまいません。「私も××のファンなんですよ」と言った後で、猛勉強してもともとファンだったフリをしたっていいのです。


何度も会うと好きになる「単純接触効果」


何度も会うことで、好意をもたれる可能性が高まりますので、会う回数をマメに増やして、好印象につなげましょう。

★ 会った時間の長さより、会う頻度の高さが重要


ある人の身近にいて何度も繰り返して会っていると、次第に相手に親しみを覚えて、好意を抱くことがあります。これは心理学で「単純接触効果」といわれ、実験によって証明もされた有名な理論です。

論文を発表した心理学者の名を取り、「ザイアンスの法則」とも呼ばれますが、繰り返して見たり聞いたりすることで作られる潜在意識が、印象評価に誤って帰属されることが理由だと説明されています。

などと聞くと難しいのですが、要は「何度も会っていると、好意をもつようになる」という意味です。たとえば、社内恋愛が少なくないことも、単純接触効果が作用しているのかもしれません。

テレビCMで何度も商品を目にするうちに、単純接触効果が作用して購買動機につながることも指摘されています。営業マンが得意先に何度も顔を出すのも、この効果を狙っている可能性が大。実は単純接触効果は、「会う時間の長さ」より、「会う頻度」のほうに優位性があるといわれており、「毎週1回1時間会う人」より、「毎日10分間だけ会う人のほうが、より親しみをもたれるのです。

つまり、好意を抱かせたい相手がいれば、とにかく会う回数を増やすことが第一だといえます。単純接触効果の力は意外に強いもので、第一印象が悪かった場合でも、何度も接触するうちに好印象に変わることが証明されています。





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