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■女性をその気にさせる誠意のあるリップサービス
★相手が詐欺師と知っていても、騙され続ける女性がいますが、これは、それほど不思議なことではないのです。
「キミと寝ていると、心のなかまで癒される」「キミの澄んだ声を聞いているだけで幸せな気分になる」「キミの優しさは、なんだか、生まれる前の母体内の安らぎを感じさせてくれる」といったバリバリのリップ・サービスは、けっして不実のなせるものとは限りません。
それどころか、サービスの名のとおり、そこには相手をイイ気分にさせようとして努力する「誠意」すらあるのです。女性は、その「誠意」を評価するのです。
どのみち、金が目的のプロ詐欺師でなくても、体が目的ならば詐欺師と変わりはないといえます。
それなら、言葉の演出という「誠意」を見せて、ウソでもいいから、せいぜいシンデレラの気分にさせてちょうだいという、女性の心には、そういう期待もあるようです。
だから、詐欺師に騙されるからといって、無知の世間知らずの女性と考えているようでは、まだまだあなたは甘い。
いっぽう、「口のうまい男」の側にも、それなりの絶妙なテクがあります。
前出の三つのセリフを再検討しますと、これらのウソだらけのようなセリフには、以外にも、あきらかなウソは、ひとつもないのです。
世界一の美人とは言っていないし、美人女優の誰かに似ているとも言っていません。素晴らしいスタイルだとも、星のような瞳だとも言っていません。
すなわち、「口のうまい男」というのは、太っていることを気にしているような女性にはスタイルがいいと言ったり、肌荒れがひどい女性に、絹のような肌だといったりする「間違い」は、けっして侵していないのです。
つまり、できるだけウソから遠ざかるように、曖昧かつ絶大なお世辞を並べ立てて、かなりリアルなシンデレラ体験を提供しています。
★そうした気遣いもまた、女性にとっては「細やかな誠意のこもったサービス」となるのです。
女性たちは、昔も今も、金と名誉をモノにする男の強さに憧れ惹かれるものです。それでは、金も名誉もルックスもまずしい男は、どう立ち向かったのかと言えば、「口のうまさ」という秘策があったのです。
どんな男にも、何としても女性をゲットしようという本能が埋め込まれています。金、名誉、ルックスで負けたからといって、種族保存のレースから降りるわけにはいかないのです。そこで、考え出されたのが、「誠意あるリップ・サービス」テクなのです。
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