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■他人から好意を持ってもらう基本は褒めることがすべて
言葉で人をたらす、その要諦は、ほめることであります。
基本的なこととして、ほめられて不愉快に思ったり、相手に反発や敵意を抱くという人はいない。
まず、そのことをおさえておきたい。
人は、ほめてくれた相手に好意をもちます。
逆に、ほめてくれた相手に好意をもたないでいるのは至難のワザです。
感情の動物である人間の切ない欲求は、他者から
「認めてもらいたい」
「受け入れてもらいたい」
「正しく評価してもらいたい」
ことです。
そのため、多くの人が他者からのほめ言葉を期待しているのです。
どんなに人格が高潔な人であっても、人からほめられたいという欲求から逃れることはできないのです。
フランス革命の英雄、ナポレオンはお世辞嫌いで有名でしたが、それでも「陛下はお世辞がお嫌いで」といわれると、ほおがゆるんだといいます。
お世辞嫌いを逆手にとった、見事なほめ言葉です。
ですから、人づきあいにおいて、この弱点ともいえる致命的な欲求をつかない手はないというのに、日本人は他者をほめることはあまりしません。
アメリカ人なんか、それはスゴイ。
人と会って話をするのはほめるためかと錯覚するくらい、ほめるようです。
ほめて、ほめ倒す。ほめられれば、人は、ほめてくれた相手に好意を持つものです。
それが人たらしの基本であり、第一歩です。
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